representation





博物館
そこにいると 時間が止まったような感覚になる

一方で 中庭に立つ木は日々変化し
季節は移りかわり
悠久である時間の流れの存在をわれわれに示してくれる

その木の見せる平安な姿は
平常に戻りつつある 今のこの街を思わせ
あの震災から7年という歳月の経過を
あらためて感じさせられるだろう


博物館の中を移動する
それはニュートラルな時間であり
そこでは展示から情報を得るという 受動的な行為ではなく
自らが物事について考えることが出来る

らせんのスロープを歩く
木の持つ生命力に気がつき
自分は今生きている ということに気がつく
その上で 震災について再認識をし
被害者に思いを馳せるとともに
今後 同様の災害が起こったときのために
自分に何が出来るか 何をすべきかを
問い掛けられる


2つの写真は模型の中庭部を撮ったもの。
右上は上から撮ったもの、左下は模型内部からスロープを撮ったもの。
模型にすると、結構きれいで、見栄えがよくなるんです。
中庭には、ソメイヨシノを植えます。
日本人には最も愛着があり、
明確に季節=時間の流れを示してくれる樹木ではないでしょうか。

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